新社会人に言いたいこと「仕事が嫌だったら辞めてもいいよ」

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正直に言ってしまうと、私は社会人という言葉が好きじゃない。

なぜなら、社会人と呼ばれる人たちと、社会人と呼ばれない人たちの間に人間的な違いはないにも関わらず、何か壁があるような気がしてしまうからだ。

アルバイトで働いている人もパートタイムの人も、非賃金労働で社会に貢献してくれてる人もいて、彼らも同じ社会に関わっている同じ社会人でしょ?と思う。

社会人という言葉は曖昧だ。学校を卒業した瞬間何かが変わるわけでも、3年たったから何かが変わるわけでもない。5年働いて休職している人は社会人なのだろうか?すでに一生分の賃金を稼いでしまって遊んでいる人は?やはり明確な定義はない。

だから自分を社会人と自称することはないし、とは言っても学生でもないので、どのように名乗るかは未だに悩んでいるところなのだが。

仕事を辞めることは悪いことじゃない

4月になると、テレビでも新社会人に関する報道や、新入社員特集のようなものが放送される。

「社会人」の先輩たちがこれから新社会人として働くことになる人たちにアドバイスを送ると言うものや、何故最近の若者はすぐ仕事を辞めるのかといったものが大半だ。

まあ、見ていてあまり楽しいものではない。

中には本当に新社会人を応援している人もいるかもしれないが、ベースにあるのは価値観の押しつけだと感じることが多い。

基本的に、自社の社員が退職したときに「辞めた社員に問題がある」と決めつけて内側に目を向けない会社は駄目な会社だ。なぜ会社を辞めるかと言ったら、会社がダメだったから以外に理由はない。少なくともそこに居続けることのメリットが無くなったから、他の会社へ行くことになるのだろう。

今まで散々「辞めること」は悪いことだと教え込まれたと思う。この社会はそういう労働者を育成する教育をしている。「忍耐がない」とか「置かれた場所で咲け」とか、だが、そういった言葉は無視していい。

仕事を辞めるのに理由はいらない

ブラック企業やブラックバイトの話はもう嫌という程聞いたことがあるだろう。実際にダメな会社というのはいくつも存在しているのだ。そういった環境に居座ることは人生を棒に振る行為だ。「石の上には3年」と言われても、そこで過ごした3年間は帰ってこないのだ。

基本的に優秀な人や決断力の高い人ほど早く会社を去って、より条件の良い組織へと移ってしまうものだ。良くない環境に長居してくれるほどみんな優しくはない。

終身雇用はとっく昔に崩れてしまったし、一生ひとつの会社に留まることなんてまず出来ない。これだけ流れの早い時代の中で、この先50年と続けることが出来る企業は殆どないと言ってもいいだろう。

つまり「ひとつの会社にずっと勤め続ける」というのはバブル期の幻想にすぎない。

よく聞く年功序列や定年退職などは、これからの時代には合わないものだ。そもそも今から新社会人になる年齢の人達に定年退職はないだろう。

海外に定年退職という概念はない。これを聞いたら驚くだろうか。実は、定年退職はとてもガラパゴスな日本の文化だ。

海外では年齢で人を差別することを良しとしない。いくつであっても働けるし、履歴書に年齢を書く欄もない。なぜないのかと言えば、年齢で採用する人を判断したら差別になるからだ。ちなみに性別も書かない。これも、差別だからだ。

テクノロジーの進歩によって物理的な障害の少なくなった現代では、働き方も国際基準に合わせていくことになる。そうしなければ、多様な文化を持つ人たちと共に働くことが出来ない。

もはや「ひとつの会社にずっといる」という価値観はもはや化石になってしまった。だからそれを絶対視して従っても苦しいだけでいいことはない。時代が変わったのであれば、人も適応しなければ生きていけないのだ。

仕事をやめたい人へ

この先の社会がどのようになっていくのか、正確に言い当てることの出来る人はいない。どんな頭の良さそうな人でも、誰も未来の事なんてわからない。

あと30年で人口が100億人になるとか、食料や水が足りなくなるとか、化石燃料で尽きるとか、推計されているものは確かにある。

だが、わかっているのはそれくらいで、実際にどのような暮らしをしているのかなんてまるでわからない。そもそもこれが当たるかもその時になってみないとわからない。

どのような働き方が主流になっているのか、どんな商品が流通して、どのように本を読んでいるのかさえわからない。30年前、今のようにスマートフォンひとつで遊びからビジネスまで全て行える未来が来るとは思わなかっただろう。

誰にもわかっていない未来を、私たちは一緒に生きていくことになる。みんな同じ位置に立っているのだ。誰も先にはいない。でも、わたしよりちょっと若いあなたは、私より先まで進むことが出来る。あなたの子供はその先まで進むことが出来るだろう。

だから、考えられない程広い世界の中にあるたったひとつの会社のことで、悩み過ぎないでほしい。古い価値観に引きずられて、一緒に埋まってしまわないでほしい。

「やめたいのにやめられない」そんな真面目な人も多いと思う。責任感が強くて、いい子なのだろう。でも、私の主張は変わらない。

仕事が嫌だったら辞めてもいいよ。少なくとも、精神を病んだり過労自殺するほど我慢する必要はない。

我慢じゃなくて頑張れること見つけてくれたらいい。

結果的にその方が社会の役に立つことが出来る。

仕事を辞めても世界が終わるわけじゃない。もっと大事なものがたくさんある。

だから「こうでなきゃいけない」なんて思い込まずに生きてくれたら嬉しい。

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