ライブに人が行かないのは何故か?

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ライブに人があまり行かないのは何故か。

先に言ってしまうと、私は基本的にライブハウスがあまり好きではない。

まずタバコが嫌いだし、行くだけで服がタバコ臭くなる。これだけで結構面倒だ。あと、ライブ会場は地下にあることも多く、雰囲気も暗く綺麗な良い印象もない。

しかし、実際に行ってみるといい曲を歌っている人もいるし、聞いていて楽しい気分を味わえることも、考えさせられることだってある。とても面白い空間だと思える。

だからこそ、勿体ないなと思う。もっと人を呼び寄せることは出来るのではないかと。

ライブは嫌いでも、音楽は好きな人は多い

ライブに行くのは面倒だと言う人に対して、音楽を好きだと言う人は多い。

町を歩けば、イヤホンを耳に差しながら歩いている人をよく見るし、電車の中で音楽を聴いている人もよくいる。

音楽を好きで、音楽を日常的に聞いている人はたくさんいるのだ。

あるブログで、ライブを飲食店に例えている物があった。

会場は店で、バンドが料理。

もし店がタバコ臭く、人もごみごみしていて、料理もそこそこな店に、あなたは行くだろうか?

普通の人は行かない。近くに他の店もあるし、わざわざ遠出することもない。

電車代を払って服も臭くなったらその後人にも会えないし、そう考えるとその飲食店に行く選択肢はとても弱い。

これがきれいな店なら人が並ぶ。暗い店には女の子も誘いづらいが、きれいな店なら誘いやすい。

日本人口のうち80%以上は非喫煙者であり、煙草が嫌いだと言う人も多い。
仮に音楽が好きという人が100人いたとしても、店が喫煙可というだけで80人の見込み客を逃していることになる。

残り20人の中でチケット代を払って会場に移動してまでライブに行きたいと思う人は物凄く甘く見積っても10%、つまり2人しか来ない。

常連や仲間以外に新たに来てくれる人が2~3人というインディーズのバンドも多いのではないだろうか。それも難しいと言う人もいるかもしれない。

単純計算だが、この環境的な要因だけでこれだけ多くの「音楽好き」を逃している。あまりに勿体ないと思う。

このタバコ一つとっても十分大きいが、更には、ライブ会場がよくわからないとか、治安が悪そうだとか、そういった要素も一般的な客を遠ざける要因となっているだろう。

実際に、普段音楽をよく聞いている人でも、ライブに誘うと大体断られる。ライブに行くのは少し面倒で、ハードルが高い。それは音楽そのものではなく前述した環境的なハードルによるものだ。

もちろん、中には「ライブが好き」な人もいるし、騒いだり暴れられるあの空間が良いと言う人もいる。それは良いだろう。否定するつもりは全くない。でも、それは音楽が好きな人達の全てではない。

内輪で完結してしまう世界

もう1つ問題なのが、部外者や、立場の異なる人たちの意見があまり聞かれないことだ。外の人の話は音楽を知らない人の意見で終わってしまうし、内輪で世界が止まってしまっている。

自分たちの世界の中で満足しているなら今のままでいいだろう。それ以上その世界を広げるつもりがないのであればそのままでいい。

だが、ライブの音楽を聴いてい売る大半が「関係者」の内輪な世界を、演奏している人たちは本当に望んでいるのだろうか?もっと多くの人達に聞いてほしいのではないだろうか?

それならまず自分たちが外の人の話を聞くべきだ。自分がして欲しいことはまず自分からするもの。

もっと多くの人に伝えたいなら、普通の人の声をもっと聞く必要がある。その音楽を聴くのは普通の人だということを意外と忘れてしまう人が多い。

映画評論家に批判されない映画を作っても、一般のお客さんが喜ぶとは限らない。求めているのは誰か、聴いてほしいのは誰だろう?

廃れていく業界を、最近よく目にする。

その多くは、「若者の〇〇離れ」という無責任な言葉で現実逃避をしているが、その現実は適応力不足だ。

時代に適応する努力をしていない。そんな仕事が、そんな商品が、今もなお生き残り続けるなんて無理に決まっているだろう。

ターゲットのことを考えなくなり、自分たちに合わせるように傲慢になった時、その業界は時代に取り残されていく。

伝統とは、時代に合わせて変化していくものだ。

昔のまま同じことを続けていくことは「良いこと」ではない。そんなものはどこにも残らない。

あらゆる「目線」から

場所、聞く人の趣向、イメージ、お金を払うことのハードルの高さ、様々な視点から見なければ問題は解決しない。

お金に関して言えば、ライブを好む若者がお金を持っていないと言う問題もある。日本は若者にお金を渡さない。死人の方が金を持っているとはよく言うが、本当にお金を持っていない。

止まらない非正規雇用の割合の増加や、年功序列的な賃金体系など原因はいろいろあるが、ここではどうしようもないので余談かもしれない。

それでもお金がないのは事実。その「少ないお金を使ってもらう価値」を作り上げなければいけないということだ。簡単なことではない。

今の時代、良いものを作っただけではモノは売れない。
どれだけ技術を持っていても、どれだけ志が高くても、それが誰かに届くことはない。

これは、音楽ではなくすべての仕事や商品に当てはまることだ。

拡散力がなければ、それを発信し伝える力がなければ、その商品が知られることはない。

実際に、素晴らしい商品を作る人も、素晴らしい絵を描く人もいる。だが、それだけでは売れない。誰も買ってくれないのだ。

問題だらけのライブ、それでも

ここまで書いてきたが、こうして見るとライブは問題だらけだったりする。

問題だらけだと言うことは、改善の余地があるということだ。

それを改善すれば、もっと多くの人に音楽を届けられるということだ。

例えば、ライブハウスがあまり好きではないと冒頭に書いたが、要はタバコ臭い暗い雰囲気のライブハウスが嫌いということ。そのステレオタイプに当てはまらない、綺麗で落ち着いた場所はむしろ好きだったりする。

伝えたいものを伝える方法は必ずあると思う。誰に伝えたいのか、どんな人に伝えたいのか、そこをもう一度見直してみることも大切だと思う。

そして、物事の改善には「自分たち」以外の目線が必要だ。「最近の若者は~」と嘆いている老人たちが若者の心を掴めないように、問題の中心にいては何も見えない。

でも外の若者に聞けば「ん?だったらこうすればいいんじゃないの?」と答えを示してくれるものだ。とても簡単に。

そういった客観的な視点を取り入れることは本当に大切だ。答えがすぐそこに有るのに、それを見ようともしない愚かな大人にはなりたくないはずだ。

本当に伝えたいものがあるなら、それを伝えるための努力が必要だろう。そして適切な努力をすれば、きっと更に多くの人にその想いを伝えられるだろう。

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