子供と大人の違いは何か?多くの大人が勘違いしていること

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大人と子供の違いは何か、よく議論されるこの問いについて少し考えてみようと思う。

子供と大人にある違いは

自分で稼いで自分で生活できることと言う人もいるが、経済的な理由は少し違うと思う。

大人は必ずしも自分でお金を稼いでいるわけではないからだ。障害を持っていたり特別な援助を必要とする大人だっているし、家事労働などで家族に貢献している人は大人の定義から除外されてしまう。

もちろん、彼らだって大人だろう。お金と稼ぐと言うのは今の社会では少し微妙である。世の中は賃金労働と非賃金労働の両方で成り立っているし、どちらかを除外することは出来ない。

それでは身の回りのことが自分でできることか?自分でご飯を用意して、掃除もして、一人で生活できること。

しかし、これも上記のような人、あるいは金持ちで身の回りの世話を全て他人にお願いしている人もいるため、この辺りも大人の定義からは除外せざるを得ない気もする。

また、大人と子供の違いとしてあげられる代表的なものとして、責任能力の違いがあげられることもある。何らかの問題が発生したときにその責任が取れるかどうか。それは大人にしかないもののように言われる。

だが、責任能力の違いとは、意外とお金があるかどうかで変わってくる。基本的には、お金があれば問題を起こしても賠償等の責任を取ることが出来る。もちろん、自ら責任を取る姿勢がなければいけないのだが、残念なことにお金がらみが多い印象だ。

しかしそうなってしまうと、お金や責任能力を大人の定義にしてしまうと、その辺りの大人より子役でめちゃくちゃ稼いでいる人の方が大人と言うことになってしまう。

10歳前後の子役たちの方が大抵の社会人よりよっぽどお金を稼いでいるのが現実だし、そういう意味では彼らの方が責任能力があるかもしれない。(人への対応を見ていると彼らは人間性も大人だと思うが、まあそれはいいだろう)

実は世間で言われているような大人と子供の違いの中には、人間性が含まれないていないことに気付く。

いや、含まれていてもあまりに的外れだったりする。忍耐力や根性というものがまさにそうだが、これも大人と子供に大した違いはない。

実際に、面と向かって「バカ」だと言われたら、60歳も10歳も同じように怒り出すだろう。むしろ60歳の方が始末に置けないこともありそうだ。

それも当たり前だ。目の前で自分を罵倒されたら誰だって気分が悪くなるものだ。普段は「忍耐力の重要性」を語っている人高齢者も、バカだと言われれば顔を真っ赤にして起こるに違いない。忍耐力が違うと言っていても、意外と精神的な違いはなかったりする。

大人と子供の間に人間性の違いはない

色々と現代人を観察して考えてみると、大人と子供の間にあるのは人間性の違いではない。

「嫌われる勇気」で一躍有名になった哲学者のアドラーによると、「人間のライフスタイルは10歳で決まり、大抵の人はそのまま使い続ける」という。

人は10歳頃になると、他の大人が完璧でないことに気付き始める。その年頃になると社会のこともわかってきて、今までは完璧だと思っていた大人たちも自分と同じだということを知るのだ。そしてそれ以上成長する必要がないと判断してしまう。

大人の皮を被っていても、実は40歳のおじさんを小さな10歳の子供が操縦しているようなものだというのだ。確かに、すぐ感情的になったり、セクハラやパワハラ等の低俗で子供じみた行いをしてしまう大人がいるのも、アドラーの考えによって説明がつく。いくらスーツで表面を取り繕っても中身が全く成長していないのだ。

彼の話には子供の精神年齢をあげたいなら、大人が15歳くらいに成長しなければいけないという話もあったが、それもその通りだろう。でなければすぐに上限に達してしまい、成長することをやめてしまうからだ。

では、人が大人になるためには何が必要なのだろうか?それは「自立」ではないだろうか。

この自立の意味もよく言われている物とは少し異なる。

これもまた「お金のあるなし」で安易に語られてしまいがちだが、それは「経済的な自立」という別の言葉であって、人としての自立ではないだろう。

もしそうなら、最初に上げたように賃金の発生しない労働をしている人たちは大人にもなれない、自立することも出来ない存在だと決めつけるようなものだからだ。それは少し違和感がある。何度も言うが、世の中は賃金の労働と非賃金の労働で成り立っている。

人の自立には、自分の価値観を元に物事を判断できることが重要だ。いくらお金を稼いでいても、他者の価値観の下にいて、常に他者の評価の下に生きている人を自立した人間とは呼ぶ人はいない。

誰とでも対等に関わることが出来て、助け合うことが出来るならそれこそ自立した人間だと言うことが出来るだろう。人が一人で生きていくことが出来ないと言う当たり前の事実を受け入れる知性は最低限必要なはずだ。

大人にはこの自立が欠かせない。人と助け合い社会に貢献していくことが大人として求められることだろう。それによって初めて社会が成り立ち、それぞれが自立し支え合えなければ社会が壊れてしまう。

他人と対等に関わり合い、貢献し、助けられることが出来る。そういう人を、本当の意味で大人だと言うのだろう。

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