いじめの本質は「何をしてもいい人」を選ぶことにある

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いじめとは何か?それは攻撃してもいい人を選ぶことだ。

何をしてもいい人

いじめられている人に対してはどのような無礼も許される。無視をしても、何かを投げつけても、お金を要求しても、どんなに間違ったことをしても許される。

いじめられている人とは「この人には何をしてもいい」と勘違いにも決めつけられてしまった人だ。

あまり同列に語られることはないが、これは戦争の論理に似ている。

戦争の論理。それは敵国の人間にはどれだけ酷いことをしても問題ないという論理だ。

人を殺してもいいのだろうか?人権を侵害してもいいのだろうか?いいわけがない。

それでも許されているのは、「攻撃してもいい人」だと認定されたからだ。「敵国の人間には攻撃されるだけの理由がある」こちらが正義だから、何をしても正しい。

たくさん敵国の人間を殺せば周りの人が笑顔になる。その暴力的な行いを賞賛される。

いじめられている子に何かを投げつければ、周りの人達が笑ってくれる。その頭の悪い行いを褒めてくれる。

なぜなら自分たちが「正義」で攻撃される人たちは「悪」だから。攻撃される側に理由がある。いじめられる側に理由がある。くだらない正義によって攻撃を正当化する。

このように、正義とは攻撃を正当化するための言い訳だ。戦争もいじめも何をしてもいい相手を作り出す。

つまり、いじめとは「何をしてもいい人」を選び、その人権を無視して「攻撃」することになる。

無礼を許されている人達

いじめられている人、あるいは新入社員やお店の店員、派遣やアルバイトの人達。彼らに対しては無礼が許されると勘違いしている人たちも多い。また、そういった勘違いによって理不尽が起こる。

対等な一人の人間に対して明らかに「失礼」に当たる言動でも、彼らに対しては何の悪びれもなく行われる。

他人にタメ口で偉そうに話して失礼ではないのだろうか?
一方的に要求を押し付けて失礼ではないのだろうか?
パワハラやセクハラは失礼ではないのだろうか?

人に上下があるなんて勘違いも甚だしいが、驚くことに「大人の社会」でこれが行われてしまっている。

すべてとんでもなく失礼な行為だ。大人としての品格を疑う程に。

この「無礼を働いてもいい」という勘違いこそが「いじめ」の感覚だ。「あいつなら何しても怒らないから」と暴言を吐き、対等な人として扱わない。何故か自分の方が偉い人間だと思い込む。その思考回路からはとても高尚な人間とは思えないが、だからこそ自分が凄いと言う妄想に取りつかれてしまうのだ。

他人でいること≠いじめること

正直、「みんなで仲良くしましょう」なんて馬鹿げていると思う。それこそ押しつけがましい正義のようだ。

誰にだって相性というものがあって、面倒だと思う人も、関わりたくないと思う人もたくさんいるものだ。

嫌いな人と手を繋ぐなんて無理で、意思に反して仲良くする必要もないだろう。少なくとも自分の友人になる人は自分で選ぶべきだ。他人に決められるべきではない。

だから、誰とでも仲良くする必要はないし、他人のままでいればいい。

だが、「他人でいること」と「いじめる」はイコールにならない。それが同一視されてしまうのは明らかにおかしい。

仲良くしないのは各々の勝手だが、誹謗中傷や暴行、恐喝の理由にはならないということだ。みんなと違うから殴っていいとか、そんなものは間違っている。

この境界線をはっきりしなければならない。他人は攻撃の対象ではない。自分たちと違う人は攻撃の対象ではない。つまり自分たちと違うというだけで誰かを傷つけていい理由なんてないのだ。

誰かを笑いものにする文化がいじめを産む

いじめを産むのは、「この人には何をしてもいい」という勘違いと、それを容認する文化だ。

いじめは良いとか悪いとか、悪いのは誰かとか、そういった言い争いを大人たちは何十年も続けてきた。いや、停滞してきたと言ってもいい。何の進歩もないただの意見のぶつけ合いはもういい加減にすべきだろう。

ただ誰かを悪者にして終わるような問題ではないのだ。そして子供だけの問題でもない。大人や社会全体が抱えるこの癌を取り除かなければ、いつまでたっても解決することはないだろう。言い争っている間にこの悪い文化を子供が受け継いでいくだけだ。

大人の言う「いじめは良くない」とは、脂肪を蓄えた大食いの人間が「食べ過ぎは良くない」とダイエットの重要性を説いているようなもの。説得力がない。「まずは自分がやめなよ」と思われるのが関の山だ。

社会には多くの問題がある。威張っていられる余裕なんてないほどに。まずは自分たちの問題として認識して、当事者意識を持つことから始めるべきではないだろうか。

立場の低い人を作らないこと。格差を広げないこと。我々がやらなければいけないことは山ほどある。

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