現代人を蝕む依存症の話:やめたいのにやめられないポルノ依存症

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以前にも同じテーマの記事を描いたが一定数の反響があった。ある程度の需要があるということだろう。

なぜ再び依存症に関して書いたのかと言えば、デリケートなテーマだが、扱わないわけにはいかないと思ったからだ。ポルノに関する問題はインターネットの復旧と共に社会の中に蔓延しているし、見て見ぬふりをするわけにはいかない。

なにより、大人たちはこの問題を語りたがらない。自分たちの汚い部分を晒すことにもなりかねないし、汚いものは見せたくないと考えているからだ。その大人が見せなくても、社会の中に溢れたコンテンツに触れてしまう訳だが。

だから、ここで真面目に考えてみようと思う。誰も言わないなら、その代わりに。

やめたいのにやめられない

現代には多くの依存症がある。薬物依存症や煙草依存症、アルコール依存症に代表されるそれらの病は、その依存対象が「なくてはならない」状態になってしまう。

依存の対象物を得られないだけでイライラしてしまったり、頭の中を支配されて日常生活に大きな支障を生み出す。

そんな依存状態によって周りの人たちを傷つけることもあり、自身はおろか周りの人達も不幸にしてしまうこと少なくない。

依存症の中でも特も猛威を振るっていると考えているのが、ポルノ依存症だ。

これに関してはデリケートな問題の為多くの人は語りたがらずに、世間から隠れた環境の中で依存者が増えていき、その対処すらされない。

この言葉はあまり聞いたことがない人もいるかもしれない。しかし、小学生でもアダルトサイトへアクセスできるようになった今、これは大きな問題になる。みんなスマホを所持していて、好きなだけ無料でアクセスが出来てしまう。

ポルノ依存症の人は、インターネットポルノにハマり、目当てのものを探すために何時間もインターネットサーフィンに費やし、ポルノに思考を支配されてしまう。

そして「どうしてまた見てしまったんだろう」という自己嫌悪に苛まれながら、しばらくするとまた同じようにスマホやパソコンに手を伸ばす。

脳を蝕むポルノの弊害

ポルノ依存に関してはかなり卑劣なビジネスだ。

何故これが卑劣なのかと言えば、10代の子供の頃からポルノに依存にさせるところにある。

まだ予備知識もなく、そもそも依存のことなど微塵も考えていないような年代の子供たちを食い物にして、尚且つそこから搾り取るようにその後の人生や大量の時間を奪い去るからだ。

実際、10代であれば性に興味こそあれそれに対する危機感までは持っていない。むしろ「面白おかしいもの」程度の認識だ。しかし依存してしまえば、毎日何時間もビデオ鑑賞に費やしてしまうことになり、更にはその後の脱力感によって一日を潰してしまうことすらある。

その予備軍を、10歳前後の小中学生のころから作り出しているのだ。全記事でも引用したが、心理学者Gary Wilson氏によると「ほとんどの若者は10歳からネットでポルノを見る」と言う。
参考:10歳からネットで“エロ”に触れる現代、ポルノ依存症の恐ろしい実態とは?

ポルノは脳を委縮させ、感情をコントロールする能力を奪っていく。

煙草が肺を蝕むように、アルコールが肝臓を蝕むように、ポルノは脳を蝕んでいくのだ。

「欲求解消に役立つ」と言う根拠のない主張も多いが、依存症とは大抵の場合「より強い刺激」を求めるようになる。

始めは、たまに1本だけ格好つけて吸っていたタバコが、1箱吸わないと落ち着かないようになってしまったり、1杯のお酒で満足していたものが5杯も6杯も飲まないと満足できなくなってしまうように、軽いフェチで済んでいたものがどんどん過激でハードな内容を求めるようになっていく。

実は、ポルノは欲求を満足させるどころか、より強い刺激を求めて飢えていくようになるのだ。

大切な時間を奪われる

ポルノの悪影響の話に関しては、調べる限り身体的な物が多い。所謂エロを禁止した結果やそれに伴う効果などは外面的なものばかりだ。

だが人間に対する影響は、考え方やモチベーションと言った「精神的な影響」の方がずっと大きい。

それは日々の生活や交友関係を左右する。

ポルノを見た後は「異性を物として認識していた」というデータがあるように、普通に関われる友人にさえ人としての敬意を払えなくなってしまう。これは若い人には非常に大きな問題かもしれない。結果的に異性の友達が出来なくなってしまうからだ。

物や性の対象として見られれば相手は警戒するし、そんな思考回路の状態の人と友達になりたい人はいない。結局、インターネット上の「空想」のために交友関係を捨ててしまうのだ。

もう1つ大きなデメリットとして、やる気を奪われるということがある。過剰な興奮とそれを抑えるために訪れるやる気の喪失を繰り返すごとに、脳の報酬系がおかしくなっていく。本当は大して求めてもいないのに、習慣化して依存的な行為ばかりをするようになる。

ポルノで人生を無駄にしないために

本当はやりたいことがあるのに、時間を無駄にしてしまう依存症。

仕事や普段の生活、多くのストレスからの現実逃避として利用しているはずが、その行為に自体にも悩まされるという悪循環に陥る。やりたくてやってる訳じゃないのにやりたいと思い込まされてしまう。その繰り返し。

そこから脱出するためには、家族の助けや専門家の助けなどが必要になってくる。部屋の中にパソコンがあるとどうしても気になってしまうから、物理的に閲覧出来ない状態にするしかない程にその欲求は生来のものより過剰に膨張させられる。

実際、精神力で何とかしようとしてはいけない。努力はあまり合理的ではない。ダイエットがしたいならお菓子を部屋の中に置いておくべきではないのと同様に、その対象は遠ざけるべきだ。実際に多くのダイエット失敗者は、誘惑を身の回りに放置して、食欲に負けてしまっている。

そういう意味で、依存から回復したい人にはパソコンのACアダプタ等の電源を家族に託してしまう等が有効だと言う。用は、物理的にその手段を絶つのだ。

どんな病気にも言えることだが、治療よりも予防が大事である。子供たちがそんな依存症にかからないためにしっかりと教えてあげるとか、やはり教育的な面から変えていくべきなのだろう。

以前、小学生がアダルトサイトを見る時代に-ポルノ依存症と教育の必要性という記事を書いた。こちらも参考にしてほしい。

私のものではないが、以下の記事も参考にしてみるといいだろう。

ジェンダー研究家が語る「私がポルノを見るのをやめた理由」

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