「準備が出来たらやろう」が失敗をつくる

目の前にいくつもの道がある。「もっと実力がついてから」「もっとお金が貯まってから」その道に行こうと考える。だが、今行かなければその道に進む日は2度と来ない。
目標から遠ざかる常識的な考え
常識的選択をしていけば成功して日々楽しそうに生活ができるかと言えば、残念ながらそうではない。電車の中で見る恐らく普通の社会人たちの顔は俯きがちで、常識的な選択をしているハズの普通の人たちが楽しく過ごせているようには見えない。
そんなことには、きっと多くの人が気づいている。だが、何度も繰り返される常識的な言葉に浸食され、気づけばそれ以外の選択を知らずのうちに避けるようになってしまうことがある
もしあなたにやりたいことがあるとき、根拠のない常識に従ってしまえばその夢は遠のいていくことになるだろう。
何事も経験だというが、右斜め後ろに行くのと前に進むのでは話が違う。そんなことを言っていれば、「気付いたら全く違うところにいて、もう自分の求めてた道がはるか遠くに行ってしまった」なんてことになりかねない。
お金が貯まったらこの挑戦をしよう。準備ができたらやりたかったことをやろう。多くの人がこう言うだろう。迷惑なことに人に対してもその姿勢を求めてしまう。それこそが目標を妨げる一番の障害だとも気づかずに。
人が能力を習得するためには
人が何かを出来るようになるために必要なのは「知って慣れる」ことだ。
高尚な論理や特別な準備が必要なわけではない。ただ知って、それに慣れていけばいい。
自転車に乗るなんて高度な行為が出来るようになるのもまさに、知って慣れたことが理由だ。こういうと疑問符を受けべる人がいるかもしれないが、これは人が考えるよりもずっと複雑な行為だ。最新技術を駆使したロボットがようやく出来るようになった自転車に乗るという行為を、殆どの人間が出来るようになるのは人間が行動から学習することが出来るからだ。
今までも高度な技術が世界中にあったが、自転車に乗るためには細かい重心移動や複雑な操作を必要とするためロボットにはできなかった。そんな高度なことを人ができるのは、練習して慣れることが出来るからに他ならない。
仕事でもスポーツでも全く同じことだ。何度も反復し動作を自動化することによって複雑な動作でも同時に行うことが出来るようになっていくのだ。根性や気合で出来るものではないのは言うまでもない。
必要なのは「始めること」である。何も始めなければ何も出来ないままだ。
行動したことが、あなたの出来ることになる
あなたにも得意なことや、好きなことがあるだろう。きっとそれが出来るのは今まで何度も繰り返してきたからだ。
やりたいことをやらないままでは、いつまでたっても必要な能力は身につかず経験やノウハウも蓄積しない。それは実行するからこそ積み重なっていくものであり、関係のない言葉の下を進んでいては永遠と関係のない方向へ行ってしまう。
もしやりたいと思うことがあなたにあるのなら今すぐにでも始めるべきだろう。行動すればやりたいことに関する能力、経験やノウハウも蓄積されていき、目標を達成する手助けになってくれる。そしてそれは、始めなければ手に入らないものだ。